喜劇映画研究会代表・新野敏也による ドタバタ喜劇を地で行くような体験記♪
作品の感想は語れず 衒学的な論評もできない「コメディ」によって破綻した実生活を暴露する!?
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番外編 万国キテレツ喜劇 私的ベスト20(後編)

前回同様、11位から20位までをランキング形式ではなく、製作年度順でご紹介!偏見に満ちたセレクションですが、どうか最後までお楽しみ下さい! 11. モンティ・パイソンの ザ・ラットルズ 12. キツツキはいない 13. 悪魔のいけにえ2 14. 不思議惑星キン・ザ…

番外編 万国キテレツ喜劇 私的ベスト20(前編)

そもそも、「喜劇」は現実の誇張、状況の飛躍、登場人物のデフォルメなど、不条理や非常識な展開を常套手段にしている。 だけど!最初からそうとわかって鑑賞しても、コチラの事前予測をはるかに超える、良い意味での裏切り(つまりブッ飛んだコメディ)で、…

番外編 追悼 志村けん

『イカサマ野郎』Slick Slickers 1928年より 昭和後期から平成を代表する人気コメディアンの志村けんさんが、2020年(令和二年)3月29日に亡くなった。新型コロナウィルスによる芸能人の被害者では初めて…こんな悲しい幕引きはご本人も気づかないままだろう。…

古典映画の愉楽《動画》 ~生演奏&パフォーマンス付き上映会~

我が喜劇映画研究会は、1992年12月13日より《生演奏付きの無声映画》上映会を始めました。 当時の日本ではマツダ映画社さんがナマの活弁上演を『無声映画鑑賞会』として定期開催しているだけ、これも特殊なケースであって、《無声映画は音ナシで上映する=無…

偏狂映画論 その1~怪獣妄想劇の巻~ 

ある年代まで、お正月映画といえば怪獣モノが定番だった。 そんな想い出から、ごくごく私的な怪獣映画論を…映像作家ほしのあきら氏が主宰する映像集団ハイロの機関誌『瞬刊 灰色2014年11月号』に僕が寄稿したコラムを、改めてここへ転載させて頂きます。 尚…

番外編 喜劇の魅力PART2 ~京都国際映画祭2019から東京国際映画祭2019ユース部門チルドレンまで~ 

【京都国際映画祭(会場:大江能楽堂)】 10月19日(土)13:50 ~ ローレル&ハーディ/コンビ芸の美学 「リバティ」Liberty (24コマ映写) 「ミュージック・ボックス」The Music Box (24コマ映写) 努力と勇気の喜劇王ハロルド・ロイド#1 「ロイドの福…

番外編 怪談 其の三 愛犬は永遠なり

これからお伝えする話は事実で、信じるか信じないかは読む人の勝手だし、幽霊か錯覚かの判断は僕にできない。でも、今回はコワイ話が苦手な人だって大丈夫だろうから、とにかく不思議な体験を味わってみて下さい。 僕の幼年期は、町の中に空き地や空き家が沢…

ローレル&ハーディ伝説 ⑤~『僕たちのラストステージ』応援作戦その4

【4/19(金)公開】「僕たちのラストステージ」予告 ローレル&ハーディの影響 ローレル&ハーディ以降のコンビ喜劇人 オマケ ローレル&ハーディの影響 スタン・ローレルとオリバー・ハーディの二人組は、誰もが認める映画界のレジェンドであって、後発の喜劇…

ローレル&ハーディ伝説 ④~『僕たちのラストステージ』応援作戦その3

【4/19(金)公開】「僕たちのラストステージ」予告 ローレルとハーディ、それぞれの愛称 ローレル&ハーディの芸風とギャグ分析 ローレルとハーディ、それぞれの愛称 スタン・ローレルは、本名がアーサー・スタンレー・ジェファーソン、最初の芸名がスタン・…

ローレル&ハーディ伝説 ③~『僕たちのラストステージ』応援作戦その2

絶妙なコンビネーション ボケとツッコミ ボケ伝説 ツッコミ登場 ボケとツッコミ(極楽コンビ)はどのように生まれたのか… コンビ喜劇の歴史 女版ローレル&ハーディも存在!? ローレル&ハーディの脅威 絶妙なコンビネーション ローレルとハーディの見事にま…

ローレル&ハーディ伝説 ② ~『僕たちのラストステージ』応援作戦その1

蘇ったローレル&ハーディ『僕たちのラストステージ』の魅力 全編を貫くプライドと情念! ローレル&ハーディが登場するまでのプチ映画史 ローレル&ハーディを育てた男ハル・ローチ ローレル&ハーディとは何者… ローレル&ハーディの生まれた時代 蘇ったロ…

ローレル&ハーディ伝説 ①~『僕たちのラストステージ』応援団

のっけからスミマセン!本日2019年2月4日、『僕たちのラストステージ』応援団として、宇宙ローレル&ハーディ連盟が銀座の東劇前で結成されました!会長はケラリーノ・サンドロヴィッチ氏、副会長が緒川たまきさん、専務理事が山崎バニラさん…なんてのは冗談…

第二六話 喜劇映画研究会の復活

復活した喜劇映画研究会の手作りパンフ。両面コピーで冊子みたいになったので、1979年の頃より完成度が上がったかも。 1985年3月13日の火曜日、六年ぶりに恵比寿のスペース50を借りた。目的は喜劇映画研究会の上映会を開くためだ。 かつて小林君や僕がお世話…

第二五話 おかしな二人

初対面でA氏から貰った海外カタログ。ブーチャードのカタログは劣化が激しくて処分した… 番外編も含め、ここまで書いて、ほとんど女っ気のない話ばかりだったので、僕が同性愛者か独身のヘンタイと思われて不思議はないかも。 一応の弁明をすると(自慢じゃ…

第二四話 山あり谷あり綱渡り

1982年12月5日 六本木のクリエイティブ・スペースOM映写室にて。左がケラリーノ・サンドロヴィッチに変身前の小林君、右が僕。 昭和の後半を一緒にガチャガチャ騒いでいた小林君が、平成最後の秋に演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチとして紫綬褒章を受ける…

第二三話 喜劇的に支離滅裂

『フィルム・コレクター連盟』という崇高な文化サークルには入れたけど、やはりどこの組織でも尖鋭的な人と退嬰的な輩は共生するもんで(もちろん僕は後者の部類だが)、ご多分に漏れずここでも会報に寄稿しているキレ者たちは(紀田順一郎氏を除いても)外…

第二二話 生きろ!生き続けろ!

「誰が為に金は有る」1980年 NEW KEYSTONE作品 最高の相棒を亡くした事で、僕は二週間ほど茫然自失となっていた。 ニッポの葬儀はカトリック三軒茶屋教会で執り行われ、僕らニュー・キーストンの馬鹿ガキ軍団も神妙な面持ちで参列した。でも、このお馴染みの…

番外編 “笑い”を語る!喜劇映画の魅力

京都国際映画祭2018 サイレント/クラシック映画部門 10月12日(金)13:40 ~ 黄金期のアメリカ喜劇 #1 喜劇映画の貴公子ハロルド・ロイド 「ロンサム・リュークの爆裂映画館」Luke's Movie Muddle 「要心無用」Safety Last 10月12日(金)16:20 ~ 黄金期…

第二一話 笑いが消えた日

『誰が為に金は有る』の撮影スナップ。因みに本編はモノクロ。 『誰が為に金は有る』の撮影は、1980年の晩秋から始まった。この時点でニッポは翌年の春にレコード・デビューが決まっていたので、所属する会社のプロ・レッスン、水越誠一郎氏との個人練習、コ…

番外編 怪談 其の二 バイト先の怨霊

今回の話も事実です。体験した状況をそのままお伝えしますので、信じるか信じないか、心霊現象か妄想かの判断はご自由に、僕の勘違いだと思って頂いても構いません。でも、コワイ話が苦手ならば敢えて読まないように! このブログの正編(第十九話~二十話)…

第二十話 『豚の世界』事件

『豚の世界』がイメージフォーラム初登場の際のパンフレット。 小林君がまだ『有頂天』どころか『伝染病』のケラでもなく、駆け出しのアマチュア・バンド『ジ・アイヌ』を佐々木貴君らと結成したばかりの頃、一足先にニッポはレコード会社か芸能プロダクショ…

番外編 怪談 其の一 御殿山の少年

これからお伝えする話は事実で、信じるか信じないかは読む人の勝手だ。幽霊か錯覚かの判断は僕にできないけど、とにかくコワイ話が苦手ならば敢えて読むべきではありませんヨ~。 それは1984年の夏、正確な日付は思い出せないけど、日曜日の夜だったかな。フ…

番外編 映画の著作権(パブリック・ドメイン)を考察する

今回は「古典映画の著作権」について調べた入魂の長文なので、目次を設けてみた! クリックすれば各項へ一直線、でも時間が許す限りは最初からジックリ読んでネ! 序章 映画の冥界 魑魅魍魎が憑くクラシック作品 ~「著作権を騙る」カタルシス~ 第1章 映画…

第十九話 『ジジイの初恋』と『福の神』

左より小林一三、ニッポ(西村善和)、『下賤民族』の場面写真で新野敏也。 ニュー・キーストンを再結成しようと、僕と小林君とニッポ(西村善和君)で計画した頃、実は改めて「喜劇」を作ろうとか考察しようという考えが僕は希薄になっていた。 理由は、ま…

第十八話 「有栖川パニック」と再始動

左から新野敏也、小林一三、ニッポこと西村善和。新生ニュー・キーストンの宣伝用に撮影。でも3人が共演する事はなかった・・・ 第十五話で書いたとおり、僕の主宰した(そして勝手に脱退した)ニュー・キーストンは、僕の班、ター班、小林班、多田班と、大…

第十七話 フィルム・アーカイブ計画

前章より時間が遡るけど、僕も小林君に倣ってフィルムを集めてみようと、小林君から渋谷の悪徳ぼったくりフィルム輸入業Jを紹介してもらった。 目的は、ハロルド・ロイドの喜劇を入手して、《スラップスティック・コメディとは違う何か》を自前で研究する事…

第十六話 キゲキの終焉

喜劇研究会最年少トリオがニュー・キーストン加入から最初の《配給作品》として完成したのが多田浩章による007のパロディ(?)だった。 月並みな言葉を並べると16歳~18歳は「大人への入り口」「思春期の曲がり角」「多感な年頃」で、ちょうどこの馬齢に喜…

第十五話 喜劇の黄金時代!?

1978年の自主映画「吉野家の映画丼」より。左からター(ポール・スタンレー)、小林一三(ピーター・クリス)、多田浩章(エース・フレーリー)、佐々木貴(ジーン・シモンズ)。「ケンタッキー・フライド・ムービー」「下落合焼き鳥ムービー」に触発されて…

第十四話 上映会のヒミツ

(左)現存する最古の「喜劇映画研究会」パンフレット。ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が小林君だった時の手書きで、B4コピーを半分に手で切っていた… (右)喜劇研究会が発行した「喜劇新聞」創刊号。両面・縮小コピーの不可能な時代なので、ちゃんと印刷…

第十三話 ふたつの研究会

1978年5月1日刊行・喜劇研究会の機関誌「喜劇界」。高校生になったばかりの小林君(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)が論考を寄せていた! 【提供:原健太郎様】 ハナ肇が顧問の喜劇研究会、恐るべきフィルム・コレクション、高価な映像機器、そして謎の資金…