喜劇映画研究会代表・新野敏也による ドタバタ喜劇を地で行くような体験記♪
作品の感想は語れず 衒学的な論評もできない「コメディ」によって破綻した実生活を暴露する!?
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ローレル&ハーディ伝説 ~『僕たちのラストステージ』その1

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 のっけからスミマセン!本日2019年2月4日、『僕たちのラストステージ』応援団として、宇宙ローレル&ハーディ連盟が銀座の東劇前で結成されました!会長はケラリーノ・サンドロヴィッチ氏、副会長が緒川たまきさん、専務理事が山崎バニラさん…なんてのは冗談だけど、それくらいウカレちまう話だ!

 

 日本ではほとんど“幻の作品”になると踏んでいたローレル&ハーディの伝記映画が正式に公開されるって、こりゃもう、平成最後のミラクルだ!今では日本の映画関係者からもほとんど知られていない、それだけマニアックでカリスマ的な喜劇人なんだから。あっぱれ!でかした!!拍手喝采!!!感謝感激アメアラレ!!!!配給のHIGH BROW CINEMAさん万歳♪

 本作は早くも欧米で受賞多数、高評価ながらも、我が国ではスタン・ローレルとオリバー・ハーディという男二人の知名度や人気がさっぱりなので、日本での鑑賞は半ば諦めて「まぁ、海外版のDVDとか取り寄せるか、まぐれで衛星放送かケーブルTVが深夜に放送してくれりゃラッキーかな」くらいに考えていた。ところがどっこい、驚天動地のロードショー、4月19日(金)公開決定!宝くじで1等前後賞が当たったくらい嬉しいじゃないの!

  と、市井の喜劇マニアが独りで浮かれているようじゃ単なるアホなので、ちゃんと喜劇映画研究会の代表者として、この“ローレル&ハーディ伝説”を世間の皆様が身近に感じて下さるよう、拙ブログでしっかりと解説させて頂きます。『僕たちのラストステージ』の見どころ、時代背景、登場人物の紹介、ギャグ分析、または改めてローレル&ハーディの魅力など、ご参考程度にお読み頂ければ嬉しいです。本作はクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットを吹き飛ばすくらいの「コメディアン・シンフォニー」なんですから。

 

 前置きが長くなっちまって失礼しました。まずは、本日に鑑賞したばかりの『僕たちのラストステージ』の感想です。(野暮なネタバレは致しません!)

 実際のローレル&ハーディを知る人ならば、とにかく最初に驚くのは、演じる役者のソックリぶり!マニアなら涙腺決壊でしょう。ご両人の声質、喋り方、抑揚、そして表情や所作が微細にわたって研究されているけど、彼らと関係する周囲の人々もよく似ているのでビックリ!僕みたいな古典喜劇の信奉者でも、再現(フィクション)とわかって観ている筈ながら、いつの間にやら当人たち主演のドキュメンタリーと錯覚する程の完成度です。

 しか~し、ローレル&ハーディをまったく知らない人がご覧になる場合でも、この映画はマニアックな懐古趣味の評伝にはならないのでご安心を!大抵の場合、スターの伝記映画ってのは主人公を誇張してヒーロー扱いしたり、神格化したり、押しつけがましくお涙頂戴の見せ場を用意するけど、本作『僕たちのラストステージ』は淡々と(丁寧に)史実を再現している演出で、わざとらしさなんて微塵も感じませんヨ。海外でもローレル&ハーディを知らなかった友人が本作を観て感激していたんですから。

 

 実際のローレル&ハーディが極めてキャラの立ったコメディアンだったので、このスマートな演出は正解だと僕は思いました。本作は、あざとさとは無縁で、1930年代を舞台に実在の映画スターを主人公とした良質のドラマ、役者の生活を真摯に描いたクロニクルなんです。だからといってストーリーは平坦な訳じゃありません。生きることの勇気と友への信頼がしっとり染み込むように描かれております。

 とにかく、心を洗うつもりで笑いたい人はゼッタイに観ましょう!

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 海外版予告↓

 https://www.youtube.com/watch?v=MdcBNrjc3wo


 次章で、ローレルとハーディそれぞれのキャラクターをご紹介します。